特別養護老人ホームの入居待ち
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親の介護を自宅でしている方で、痴呆症が進んできた事と徘徊が2回ほどあったため特別養護老人ホームを検討しているという方の話では、自宅に近い都内の特別養護老人ホームで入居待ちが100名近くいたという事です。なにか保育園の待機児童問題に似たようなものを感じます。
一方は少子化と言われて久しい幼児たちの待機と、高齢化が進み続ける高齢者の待機問題。どちらも国が国民の税金を使って対応を迫られています。ではなぜ、福祉施設の中でも特別養護老人ホームがこんなに混雑しているのか?それは、有料の老人ホームに比べても費用が安いという面があるかと思います。また、寝たきりの方を受け入れる事ができて、最後の時までいることができるという面も利用者の家族にとって期待できることのようです。
厚生労働省の調査結果を確認すると、特別養護老人ホームの定員に対する申込み者の割合は倍率で最大3.9倍程度となっています。入所申込みの理由でもっとも多いのは同居家族による介護が困難になったためが50%以上をしめており、在宅介護を行っていたが、状態の悪化などにより、介護し続けることが困難になった場合が多いと考えられます。
しかし、特別養護老人ホーム側から見た場合、申込み者の中でも優先して入居する必要がある場合とそうでない場合があるようです。例えば、介護放棄や虐待が考えられる場合、介護者が不在、一人暮らしの方などは、優先して入居する必要があると考えられます。
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